初心者ブログ

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子どものスポーツ宗教化

こんばんは。naokingです。

今日から思ったことをブログにてまとめていこうと思います。

第1回目は「子どものスポーツ宗教化」

近年AIや人工知能フィンテックという言葉が多様され、堀江貴文さん・落合陽一さん共著の「10年後の仕事図鑑」においても今ある多くの職業が無くなっていくことが分かります。

近代を超えた現代、いわゆるシンギュラリティが起こったときに求められることは何でしょうか?僕は〈多様性〉及び〈専門性〉だと考えます。この2つは矛盾しているようにも聞こえますが、多くの物事に関心・知識を広げることで〔あらゆる時代に対応する〕、そして自分の得意な分野を極めることで(これは1つの分野でなく、多ければ多いほど良い)機械が超えられない人材になるということを意味します。(深い内容は専門家の方にお任せします。)

しかし現状の教育機関では、特に今回のテーマでもあるスポーツにおいては、一極化を極めている。スポーツに力を入れることで学校を全国区にする。スポーツで人間性を育てる。立派な理論ですが、時代には逆光しているように感じます。。

僕自身学生時代はサッカーに打ち込んできました。失敗、挫折、成功、色んなことを経験し、人間として大きく成長できたと感じています。しかし今社会人になって、活きていることは何でしょうか。分からない。

特に現在はスポーツに力を入れる学校も増え、全国区に名を連ねるのは容易ではありません。その学校の目標を達成するためには、並大抵の努力では足りない。指導者も子どもも、スポーツ以外には目もくれない。この現状を、「スポーツの宗教化」と表現しています。

これでは、先に挙げた〈専門性〉しか身につきません。(スポーツという1つの専門性で、その後どれだけ自分の価値を高められるかはわからない。)

テレビをつけると日大アメフト部の話題ばかりですが、そういった問題もスポーツ宗教化が起因していると僕は思います。スポーツで勝つこと・名を上げることが絶対、指導者が絶対、これでは何一つ物事を客観的に捉えることができていない。まさに宗教です。(大学や指導者の記者会見を見ると、スポーツによって人間性が養われるということにも疑問を覚えますが、)

部活動を引退した後、就職活動や仕事を始めてからなにをしたいか分からなくなった人や、惰性で動き続けてしまう人も多いのではないでしょうか。もちろん今は体育会系という言葉もあり、就職活動などでは有利に働くこともあります。

しかしこれから、AIや人工知能がより我々の社会に溶け込めば、そんな体育会精神はもはや求められないでしょう。やる気、根性、体力。そんなものがなくても、〈多様性〉と〈専門性〉があれば、あとは機械が補ってくれます、そしてそれらを持っている人は、もれなくモチベーションも高い。暑苦しいだけの人材は必要なくなるかもしれません。就職活動においても、体育会系だから信用できる、ということではなくなり、それぞれの就活生がどんな人柄でどんなことをしてきたかをAIが説明してくれるかもしれません。

もちろん、スポーツに熱く取り組んできた人がそれしかできない、ということではありません。近年ではサッカーの中田英寿本田圭佑、また井筒陸也(サッカー・徳島ヴォルティス)など、ビジネスにも精通している人材がでてきています。(サッカーばかりの人選になりすいません、、)

しかし僕からすると、彼らは突然変異的に現れたとするほうが納得できる。もちろん環境などが影響を与えた面も大きいのでしょうが、同じ環境で育っても多くの人は、スポーツを神聖化していたに過ぎないと思います。

これから、おそらく教育は変わります。小学生への英語が教科化されたり(あまり意味のないように感じますが)、センター試験が廃止される(これもあまり意味のないように感じます)ことも決まっています。

今後はもっと大きな変化(革新的な変化)が起こると思います。各教科を満遍なくこなすことを評価する現状から、より社会に求められる〈多様性〉・〈専門性〉を評価する時代が必ずきます。シンギュラリティが起こり、機械と共に生きていくために、教育は変わらざる得ません。そこまで深い予想はないので、詳しく語れないのが残念ですが。

そのときに、スポーツはこのままでいいのでしょうか。もちろんスポーツで富を得る人はいますが、プレイヤーや指導者として生涯生きる人は少ないでしょう。

スポーツだけしていた、いわぬるスポ根の人間は、ますます価値を失っていきます。そのときに指導者は、「人間性を鍛えた!」と胸を張って言えるでしょうか。

部活動などでスポーツをしている学生は、あらなる側面からスポーツを捉えないといけません。そして、スポーツという側面からあらゆる物を見渡さないといけません。

これまで否定的な意見を書きましたが、スポーツに打ち込んでいるというのは強みです。僕たちが身につけてきた強みを、何に活かすのか。それはスポーツに関わる人々の脱宗教化と、これからの教育に懸かっていると思います。

参照

「10年後の仕事図鑑 新たに始まる世界で君はどう生きるか」 2018 SBクリエイティブ 落合陽一・堀江貴文

「これからの世界をつくる仲間たちへ」2016 小学館 落合陽一