働き方を変えるのであれば、教育を変えないと意味がない
働き方改革の法案が参院での審議に入りましたね。残業時間の制限などが大きな柱ですが、僕の感覚としては、なにも変わらない気がします。
企業数では99%が中小企業といわれていて、僕自身もそこに含まれます。最近では定時に帰る日を設けたり、長すぎる残業は上司から注意を受けます。ただそれは労働時間の増減に繋がっているわけではなく、ただ仕事を家に持ち帰っているだけです。周りの企業の方に聞いても、そのような感覚の人は多いですね。
実際に働き方を改革できるのは、いわゆる大企業と呼ばれる企業だけではないでしょうか。体力・人員・競争力のある企業だけしか、改革することは難しいと思います。
実際の中小企業では(僕の感覚ですが、)、会議が多くて提出物が多くて仕事自体も多くて、残業が当たり前の感覚です。
ではどうすればいいか。
僕は「働く意識を変える」、「教育を変える」ことが重要だと思います。
働き方を変えることはとても難しいです。
長年かけて積み上げてきた泥臭いスタイルをリスクを負って変えるというのは、体力のある大企業にしか難しい。
だからもう働き方は放っておきます。代わりに働く意識を変える。ワークライフバランスと叫ばれる時代ですが、ワークとライフを可能な限り近づけます。どれだけワークに時間を割かれても、逆に働きたくてもなかなか仕事に入れなくとも(働き口やプライベートの問題でライフの時間が長くなっても)、両方が連動しているので苦にならない状態です。
好きなこと・趣味を仕事に、というのはなかなか難しい点もありますが、仕事ができるようになればそれが徐々に好きなこと・やりたいことに変わり、ライフが満たされていく。そこを目指すしかないのではないでしょうか。(ただ健康を害したり、度を超えた残業は当然だめです。)
そしてもう一つは教育を変える、ということ。
既存の企業が変われないのなら、スタートアップに賭けるしかありません。
今の時代に起こる企業は、時代が反映された、いわゆる改革された企業です。それらのスタートアップの企業が力を持つことで、自然と働き方改革に繋がります。(そしてそういう企業では働く意識改革も起こるはずです。)
スタートアップに賭けるには、これからの若者を育てるしかありません。いわゆる平均的な人間を育てる今の教育から脱皮して、多様性と専門性に富んだ人材の育成が求められます。
それらに対していろんな法案がいま国会で審議はされています。働き方とか、教育無償化とか。良いことだとは思います。
でもそれらは、お金とか時間とか、そういう表面的なことしか話し合われていません。彼らがどういう想いで議論しているかはわかりませんが、問題は国民の意識のなかにあると思います。(当然意識に関する議論はできませんが、、)
根底にある考え方や意識が変わらなければ、意味がありません。(実際僕もなかなかそういう考え方はできていません、)
働く意識と教育を変えて、より自己実現に繋がる社会になるには、もう少し時間がかかると思います。