プロスポーツは、部活動に勝てるのか
この内容は何回か少し書いた気もするけど、
甲子園、高校サッカー選手権、駅伝、とにかく学生の部活動が熱い。
プロスポーツよりも動員し、そこで活躍した選手はアイドル的な人気を誇る。(特に甲子園はすごいよなぁ)
僕が思う学生スポーツの人気の理由は
①学生という期限付きイベント
②年に1回(2回のものもあるけど、、)という期間限定イベント
③自分たちとの距離感の近さ
が挙げられる。
①はプロスポーツには確実にない要素。
もちろん短い選手生命ではあるけれど、青春と呼ばれる3年間には敵いようがない。
②に関しては、オリンピックやW杯、世界大会なんかがあるように、これらは部活の盛り上がりの比じゃない。規模とお金という元から圧倒的に優位なものに、期間限定が加わればそりゃそうなる。
そして③。これに関してもかなり厳しい。多くの人が経験してきた部活動。もっといえば、ほとんど全ての人が経験してきた高校生。こういう「自分も経験したことのある」というのは、身近な印象を与える。赤の他人がプレーしているより、友だちがプレーしているほうが応援できるように、距離感はすごい大事だと思う。
クラブチームでは地域に貢献したりしようとしているけど、それも距離感を作る上では必要不可欠。
もちろんこれだけでは部活動に敵わないけど、
あとは技術の進歩もこれを後押ししてくれる。今では多くのテレビや動画に、dボタンやツイッターの投稿で参加できる。これにVRなんかが加わってくると、テレビなんか介さなくても参加意識を生み出せる。自分も参加しているような感覚。これに勝る距離感はない。
よく過程を見せることが人気を生むために大事と言うけど、これも僕が言う距離感に似てる。
過程がわかれば選手やチームの歴史や努力を知って、入り込める。つまり近い距離感で応援できる。
例えば海外サッカーなんかはサポーターの熱量が違う。文化に根付くという言い方が良くされるけど、これは完全な③。ここまで豊かになった日本で生活に欠かせないスポーツというのは難しいから、技術の進歩や地道な努力で補うしかない。
②と③に関しては、プロスポーツも備えつつあると言えるかもしれない。
あとは①。
これに代わる強烈ななにかを得る必要がある。
期限つきという選手の「時間」に代わるなにか。
プロ選手は、高校生と比べ圧倒的にスポーツに関わることができる。それにより得たもので、期限付きが与える感動を超えるものを提供しないといけない。そして僕らがそれを観て、感動しないといけない。
プロスポーツ選手は、そういったことを考えながら表現しないといけない。もちろん表現というのは、プレーに関わらず。