本田圭佑 カンボジア監督に
本田圭佑選手が、カンボジアの実質的監督に就任したと報道されました。https://twitter.com/nikkei/status/1028567768411471875?s=21
現役選手が代表監督て、なんだそれ聞いたことねーー(笑)
そして面白い。
僕はサッカーの選手、指導者として活動していました。(もちろんプロではありませんので、批評できる立場にはありません。)
正直選手にも色んなタイプがいて、身体やプレーの能力で乗り切る選手もいれば、俯瞰的に試合を捉えてゲームメイクする選手もいる。同じチームで同じような評価を受けていても、サッカーI.Qは人によって全然違ったりします。
彼がどういう考えの選手なのかは分かりませんが、少なからず監督の立場になるということは自分のサッカーI.Qに自信があるのでしょう。
もちろんI.Qが高くても統率力やコミュニケーション能力が低ければ辛いですが、たぶん本田選手にそこは問題ないでしょうし
そして指導の経験は
選手としての飛躍にも繋がるはずです。
もちろんトッププロの選手なので、選手としての活動だけでも、自他の選手やチームの分析、戦術的思考は繰り返しているとは思います。
しかし自分が指導者としてチームのことを考えるとき、その分析や思考の幅は確実に広がる。
彼自身の能力向上はもちろん、ピッチでの彼の存在感はより大きくなると思います。
そういう意味で、彼が加入するメルボルン・ビクトリーにとってもありがたいのではないでしょうか。
指導者として活動することで、選手として活躍できなかった時に批判するのはナンセンスだと思います。もちろん選手としてのトレーニングが疎かになっていれば当然の批判ですが、本田選手にはその心配はない。それだけの信頼感やリスペクトが、彼のこれまでの実績にはあります。
仮に一つ不安を挙げるとすれば(無理に挙げるとすればですが、)選手としての個性が薄まらないかということ。
チームを考えだすと、より俯瞰的に試合を動かすようになります。
ここぞの局面で彼の強いメンタリティやフィジカル、シュートというものが後回しにならないかどうか。
まあもちろんこの不安は期待の何百分の1程度でしかありませんが!!
とにかく前代未聞の人選。
本田選手だからこそ切り開かれたと思います。
また時間的、身体的、もちろん精神的にも問題なければ、選手と指導者の二足のわらじというのは面白いと思います。
僕もサッカーの指導を始めてからサッカーに対する思考が変わったところも多いです。あの経験が選手時代にできたらなぁ、と感じたこともあります。
中村俊輔選手など、現役選手が指導者ライセンスをある程度取得しているというのはあるみたいですが、実績に責任を持ちながら指導し、結果を求めるのはまた違う。
よりスポーツ選手の幅が広がりましたね。楽しみです。